2009年4月25日土曜日

夏目漱石「こころ」を読む

夏目漱石の「こころ」を読みました。中学生以来2度目です。中学生の時の印象はあまり覚えていません。主人公である「私」が「先生」との関わりを通じて、人間の深層心理に踏み込んでいます。家族や友人、そして妻との関わりのなかでの心の葛藤が細かく描かれ引き込まれてしまいました。また、文体にも改めて感心してしまいました。やはり、名作は読み返してみることが大切なのだと思い他の名作も読んでみようと思わされました。

2009年4月10日金曜日

空気を読む、読まない

掘紘一さんの本を読みました。空気を読むことが本当に必要なのかという内容のものです。私自身も仕事やその関連の会などに参加していますとその場の空気がある方向に流れていくのを感じ複雑な思いをすることがあります。日本の社会では特にその傾向が強いのではと思います。それは、ジャーナリズムにも感じます。ある流れが出来、その方向に流れ出すと一斉に同じような記事が掲載され読者も疑いなくその流れに載ってしまう傾向があります。時には、空気に流されず敢えて別な角度からの意見を表明し、そのことについて皆で話し合うことが無ければ判断を誤ることもあるのではないでしょうか?昔から、日本には「村八分」などの言葉があり、やはり空気によるコンセンサス形成が日常的に行われていたのではと想像してしまいます。

2009年4月8日水曜日

ようやく春を感じるようになりました

ここ、2〜3日気温が20度近くなり私の住む信州もようやく春を感じるようになりました。庭の梅やモクレンの花が咲き出し、土の様子も以前とは違いそれぞれが春の訪れを喜んでいるように見えます。春は、全てのスタート時期に当たり、行事も多く何かと忙しいのですが、スタートラインに立つ高揚感が感じられて、私は好きな季節です。今日、松本城の近くを車で通過しましたがお堀のサクラも開いてきていました。そろそろ、お花見があちこちで見られるようになるのではと思います。今週末に、景観を考えるグループでサクラを見に行く予定ですが満開とはいかないのではと心配です。

2009年4月5日日曜日

「蝶々喃々」読み終わりました

先日、本屋を営む後輩から薦められて小川糸さんの「蝶々喃々」を購入。久しぶりに小説を読みました。登場する男女の心情に共感したり、小川さんの表現に感心したりしました。また、舞台になっている谷中は、その昔、私の祖母の妹が住んでいた場所であったりまちづくりの視察で訪れてこともあったりして懐かしい思いで読みました。また、谷中界隈の様子が季節と共に描かれたり主人公の着物のお店が、木造の建物であったりしてその姿がなんとなく目に浮かび楽しく読むことが出来ました。機会があれば、谷中に出かけてみたいと思います。今日は久しぶりの休みですから、後輩にお礼を言いながら次ぎなる小説を見つけにいこうと思います。

2009年4月1日水曜日

小説を読む

昨晩、村上龍氏の「無趣味のすすめ」を買いたくて本屋さんに向かいました。この本屋さんは私の高校時代の後輩で幼なじみがやっております。早速、村上龍氏の本が置いてあるところで手にとってページをめくっているところに後輩の彼が、私の姿を見つけやってきました。「先輩、面白い本がありますから読んでください」とのこと。どれどれとそちらの本のコーナーへ移動。彼の薦めてくれた本というのが小川糸さんの「蝶々喃々」という本でした。日頃、ほとんど小説は読まない私は一瞬、「小説かあ」と内心思いましたが、後輩の彼曰く「谷中を舞台にした男女の話ですが、季節感や暮らしの様子など大人の話として先輩も楽しく読めますよ」とニコニコしながら薦めます。「そうかあ」と頷き、たまには小説も読んでみるかと決心し、村上龍氏の本と2冊を抱えレジに。後輩の彼は、ご丁寧に小説の舞台になっている谷中マップのコピーまでくれました。「奥さんにも読ませてあげてくださいね。その後、谷中マップを見ながらデートするといいですよ」などと言いながら送り出してくれました。家に戻り、入浴後に本とコピーを開いてみました。「蝶々喃々」というのは男女がうちとけて楽しく話している様子という注釈がありました。久しぶりの小説、とまどいながらも1時間ほど読み就寝。読み終えたら感想をブログに書こうと思います。